そこが海ではないとして

This is the meaning of my life.

2018-01-01から1年間の記事一覧

12月4日

仕事で終電を逃したのでネットカフェへ。深夜に巻いたソフトクリームはどうしていつも最後まで食べ切れないのだろう。ただ寝るだけでは勿体ないように感じ、『凪のお暇』『ルポルタージュ』を一気に読み、極めて通俗に気持ちが揺れてしまう。6時間パックでは…

11月21日

仕事に対するモチベーションと余裕がマイナスになり、上司に退職の意向を伝えたが当然のように慰留され、というかちゃんと業務は引き継げ、みたいな当たり前なことを言われ、そもそも論を色々と展開しかけたが引っ込めて、とりあえず無気力だけ連れて帰って…

11月16日

ミスタードーナツ。二階席。まあなんとなく安くて綺麗で勉強さえできればいい、あとごはんが食べたい、みたいな気持ちを満たすべくドーナツとミルクティーを買って座っている。ミルクティーはおかわり自由らしいのだが、おかわりするには一階のレジに向かわ…

11月15日

今日も寒い。晴れていてうれしい。ちゃんと起きる。大学に行く。よくわからない140ページ分のテスト範囲を眺めて、どうすんだよこれ、と思う。どうにかするしかないし、もっと言えば数年前にみんなどうにかしている。レジュメ、多いな〜。コンビニで印刷した…

11月14日

快晴。起きれずに大学をサボる。ギリギリまで追い込まれてもこれかよ、と思いながら仕事に向かう。午後から仕事。たぶん終電ギリギリまで働くんだろうと思う。焦る。焦るならちゃんと生活をしろよ、と思う。ずっと思っている。焦りも怒りも憤りも、外から見…

思考停止ジェンガ

部屋を整理していたら3年前に就活のために撮った証明写真が出てきて、なんでこんな遠回りしてるんだろうとやるせない気持ちになる。俺はこの遠回りを肯定しようという意気は毛頭なくて、ただひたすらに自分の弱さだと思っている。顔は変わっていないつもりで…

健忘録

愛用していたワイヤレスイヤホンを充電ケースごと無くした。ワイヤレスイヤホンっていうのはその名の通り無線の、しかも俺が使ってるのはAirPodsみたいな完全無線のものなので、いつかはポロっと失くすだろうなとは思っていたけど、まさか充電ケースごととは…

いっちゃん

通っていた小学校には2度クラス替えがあって、3年生のときと5年生のときにクラスメイトが変わった。学年に4クラスもあったので、2年間で築き上げた交友関係は3年生の春でほぼリセットされ、知らんやつと知らんやつと、顔見たことあるやつと知らんやつで新し…

みえないもの

東京に行ってからというものの、僕の中にある物欲の獣がぱたりと動きをやめてしまっている。あの街には色々な物が色々な建物の数フロアに渡って、同じような顔をして並んでいて、でも私がベストじゃないです、この街で一番良いものはまた違う建物にあります…

ミュータントの徒疎か

真っ当に働き出して5ヶ月。 限界だと思うときと、まだやれると思うときの繰り返しで、そのループの中でどんどん深く沈んでいるような、取り返しのつかない場所までついたような、そんな気がしている。 逃避のことをずっと考えていた。すぐにやめられるし、と…

靄靄

疲れていればいるほどに脈拍を感じるのはなんとなくうれしい。膝の関節が波打って、止まったら歩けないだろう道をずんずんと進む。どうやら、先輩の家に向かっている。深夜3時。 あそこの角のラーメン屋は潰れてしまって、あの交差点を右に曲がると昔の恋人…

ブックオフ・トレジャーハンター

まだ仙台駅前のBOOK OFFがさくら野という地元百貨店の上階にあった頃、僕は空いた時間によくエスカレーターで上まで登って、100円の文庫本コーナーで小説を1000円分だけ買っていた。区切りを決めないといくらでも買ってしまうので、1000円までと決めていた。…

首が絞まったその後で

いろんなことを思い出す。思い出すけれど、形になる前に、文字になる前に、ふっと消えてしまう。諦めというわけではないけれど、それが健全な生活なのかもしれないと思っていたら、日記を書くという行為から1ヶ月も遠ざかってしまっていた。全然悪いことじゃ…

生活

働いている。なんというか、自分が思ったよりちゃんと働いている。偶然と幸運が重なって、この春からはちょっとだけ昇給し、ちょっとだけ昇進し、職場の中で重要な業務を任されるようになってきた。仕事は22時頃に終わって、帰りの電車でこれを書いている。 …

3月。海に行きたいなと彼女が言った。時計の針は17時半を指していて、日没まではまだ時間がある。車を飛ばせば、明るい海が見られるかもしれない。だけど僕はそうしなかった。海には近付かないまま、ひたすら北に向かった。 知っている海を見たくなかった。…

花を買う/書き換え

生まれて初めて花を買った。小さな花屋に入って、予算と用途とイメージを伝えて、花のことは何にもわからないけれどとにかくかわいいものを、とお願いすると、男の店員さんはわかりました、とだけ言って、店先にばらばらに並んでいる花たちを少しずつ選んで…

みえない

穏やかに過ごしているということは、戦いを避けているということなのだろうか。 人生は戦いの連続だと思う。そして、戦いというものには相手がいる。7年前からはじまった戦いの相手は、僕たちをずっと苦しめていて、今もずっと戦っている。どう立ち向かった…

第4回 大学短歌バトル2018ー学生短歌会対抗 超歌合 の感想

大学短歌バトル2018を見ました。面白かったです。色んな角度から感想を書けるな、書きたいな、と思っていたのですが、とにかく良い歌が多い…ということを一番に感じたので、大会で披露されなかった歌も含めて、各短歌会あるいは個人のTwitterで公開された歌…

僕との距離のはかりかた

一年前くらいのことだろうか。精神が不安定になりそうなことを一通りやめた。たとえば一人旅。たとえばカラオケ。そして、感情を揺さぶられるような音楽を聴くこと。 中学校の頃から僕の不安定さは音楽に支えられてきたように思う。不安定さが支えられる、と…

たまには僕を

こんなはずじゃ、をやめてから結構な時間が経つ。それで僕は誰だったんだろうって思うんだ。2014年の僕は誰だったんだ? ハードルを低く低く設定して、それを見て哀れに思い、それすらも乗り越えられない自分に茫然とする。過去を切り崩して、未来に向けて薄…

叙々苑

反対側のエスカレーターに乗っていた女子高生3人組のうちの1人が、あー叙々苑食いてえ!と叫んでいた。他の2人が、わかるー!と女子高生特有の同調言語を発している。なんか肉食いたいんだよね!肉!と続ける。わかるー!が飛び交う。わかってたまるか。叙々…

天使は間抜けな顔をして

「世界一長いエスカレーターに乗れたら死んでもいいな」 「じゃあそのエスカレーターの行き先が天国でもいいってこと?」 「乗ってる途中で気が変わってしまったら地獄だな」 「天国行きなのに?」 「途中で、ああ、最後にフライドチキンが食べたい、とか思…

コーヒーと流星

図書館から穂村弘の本を借りた。その中に、流星のような茶色い絵を見つける。その章の題名が「北斗七星の男」だったので、これはつまり挿絵なんだな、と思った。しかしよく確認してみると、流星はなんとコーヒーの染みによって描かれていた。これは誰が描い…

一味唐辛子

はなまるうどんのかけ(小)を食べながら、昔の恋人のことを思い出していた。 その恋人は週に一度は必ずうどんを食べるという。そんなにうどんが好きならばと、一緒に行ったうどん屋に行って本当に驚いた。尋常じゃない量の一味唐辛子をうどんに入れていたか…

吉田くんの世界

「保存していない変更は消去されてしまいます」という警告文を見てハッとする。いったいどこまで保存したのだろう。何が変わったのだろう。いろいろと考えて、念のためもう一度保存しておこうと思ってまたハッとする。はたして上書きしてもよいのだろうか。…

虚を衝く幻

毎日色々なことに怒りや憤りを覚えるのだけれど、その原因を丁寧に掬い、自らの意見を出力するのにはパワーがいる。そして、今の自分には力が足りない。そんな日々が続いている。 インターネットが全てじゃない。そんなことはよくわかっている。だけれど、イ…