No.9
いろんなことへの実感がない。ただ事実だけが、文字として通り過ぎていく。これはどういうことなんだろう、と考える。大変なことなんじゃないか、と思う。わからない。
もっと悲しんでいる人がいる。もっと苦しんでいる人がいる。感情に温度があるのなら、まだまだぬるいぬるい場所に僕はいるのだろう。悲しいのに、悲しみ切れない。食事が喉を通ってしまう。くだらない冗談で声を出して笑ってしまう。そのことにまた失望する。
近くにいた人達のことを思う。今はとにかく心配だ。祈る隙間もない暗闇に押し込まれたら、全部を失った気がしてしまうはずだから。残してくれた光があることを、それを知っている仲間がいることを、時間をかけてでも思い出せる日が来てほしい。
整理はついていない。そんなの誰だって同じだ。つらいときはもっと力を合わせるんだと教わった。君がもし泣いてたら、光を追い越し駆けつけると歌ってくれた。青く眩しく輝き続けたから、もう一寸先は闇なんかじゃない。一生その光を忘れないから、ゆっくり休んでいて。
忘れてしまうのは大人の都合でしょ?永遠に中学生でいてください。一緒にネバーエンディング進級しよう。キミがいて嬉しかったよ。また明日。
ねっ!