家から出ない、出る予定のない、そんな日々を積み重ねるとみるみるきもちが萎んでしまうことがわかったので、ZOZOTOWNで服とサコッシュを買い、できるだけ外に出るように予定を組んだ。なんだかんだでコールセンターで働いていたときが一番人間らしくはあった。少なくとも毎日笑顔になれていた事実は揺るぎないものだと思う。戻りたいかといえば微妙だけど、最悪の場合はこうしよう、みたいな道標としては十分に心の支えにはなっている。あの職場を離れて一年が経つ。
外に出ないと文章を書かない人間なので、ブログの更新が3ヶ月ぶりになった。要するにこの3か月ほとんど家にいた。なんとも恐ろしい。外に出て誰かと喋る自分はおそろしく自分だと思う。べつに人とコミュニケーションをとるのは苦手ではないけれど、目の前の人に何を与えられるだろうかと考えると、あんまりないな、と思ってしまい、仲良くならないことを選ぶことがある。どんな瞬間にもやってくる「俺、この場にいらないな」を考えなくていいようになりたい。
Base Ball Bearの新しいアルバムが出た。素晴らしかった。十数年前から好きだったアーティストの新譜を素晴らしいと感じるのは、幸せというより驚異だとか畏怖だとか、そんな感情に近い。中学の時に好きだった人たちは、辞めるか、ターゲットを変えるか（もしくはそのままずっと中高生に刺さり続けているか）している。自分の音楽の趣味も変わった。音楽の聴き方も変わった。なのにずっとBase Ball Bearを聴いている。
自分がどれほどBase Ball Bearが好きなのかは、うまくことばにできない。聴いてきた年月の分だけ思い出とエピソードがあって、聴けば浮かぶ情景がある。話したいことがいくつもある。でもそんなことよりも彼らの曲を聴いてほしいと思う、いやもっと正確に言えば、それぞれがそれぞれのすきな音楽を聴いてほしいと思う。でもすきな人にはいまのBase Ball Bearを聴いていてほしい。
そばで見たかったエピソードばっかだ 楽しいからさみしくて
Base Ball Bear/Cross Words
