そこが海ではないとして

This is the meaning of my life.

そしたらそのうち

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最新のゲームセンターはたくさんのゲームがあるのにやりたいものが本当になくて、なさすぎて、びっくりした。そもそも自分が何をしたいのかがわかってないのだけれど、それにしても、こんなことってあるかよ。

ここは人が楽しむための場所だ。みんな一心不乱に、ボタンを押したり、考えたり、体を動かしたり、ぬいぐるみが落ちる角度を探したり、とにかく楽しむための様々な動作と楽しませてくれる筐体があるのに、そこからあぶれてしまった僕がいる。

昔からゲームセンターは苦手だ。大きな音と薄暗い場所が苦手だからだ。どこからか漂う煙草の臭いも、まばゆい光も、全てが苦手だ。でも、ここにはきっと誰かの幸せや楽しさが詰まっていると思うし、僕もその仲間に入りたいと思うから、人に誘われたら必ず行くようにしていた。そうして、誰かがゲームをしているのをずっと見ていた。

自分からお金をだしてゲームをすることはほとんどなかった。あっても、スーパーのゲームコーナーにあるような小さなメダルゲームくらいしかやらない。僕は致命的にゲームが下手だ。自分の思い通りにボタンを押すことができないし、経験が不足しているから何をしたらいいかがわからない。

UFOキャッチャーもほとんどやったことがなかった。21歳になって、どうしても欲しいぬいぐるみがあって、何回かやったけれど全然だめだった。あのぬいぐるみが取れていたら運命変わってたかもな、と思う出来事だった。そんなことないんだけどね。ぬいぐるみを取れていてもゲームが得意でも僕の人生は変わらなかっただろう。でも、あのぬいぐるみは欲しかった。絶対に取りたかった。絶対に取りたかったものを取れなかったから、いま僕はこうやってひとりでぼんやりと過ごしている。こんなことしかない。

ここは人が楽しむための場所だ。ワイワイ。ガヤガヤ。どこに。行くんですか。知るか。しんどい。