そこが海ではないとして

This is the meaning of my life.

何卒最低

漫才:真のツッコミ

ボケ「どうもー八月の風です」 ツッコミ「よろしくお願いします」 「昨今、ツッコミは言葉のレパートリーが多いほど良いみたいな風潮ないか?」 「昨今!?昨今って言葉を漫才の導入で初めて聞いたよ。論文とかで使われるワードだろ」 「それはいいんだよ。…

「何卒最低」としての更新を終了します

表題の通り、10月から続けてきた「何卒最低」は本記事をもって終了します。 最初に断っておきます。ブログをやめるということではありません。タイトルを変更する、という類のお知らせです。 このブログをはじめた時、僕の状態ははっきり言ってボロボロでし…

そしたらそのうち

最新のゲームセンターはたくさんのゲームがあるのにやりたいものが本当になくて、なさすぎて、びっくりした。そもそも自分が何をしたいのかがわかってないのだけれど、それにしても、こんなことってあるかよ。 ここは人が楽しむための場所だ。みんな一心不乱…

脳内放送

あー、米粒を踏んだ。べたべたする。床に足の裏がひっつく。ぺた。ぺた。取るのめんどくさいなあ。まあいいか。ぺた。ぺた。いや、気になるな。取ろう。片足を上げる。あれ。米粒なんて踏んでない。靴下に穴が空いている。かかとの部分。これか。あーあ。こ…

どこかでまた息をしてる

岩手に向かう。盛岡がいかに好きな街か、たとえば僕は22年間ずっと仙台で暮らしているのだが、たった数度しか訪れたことのない盛岡という街と仙台とを天秤にかけ、この世で1番好きな街はどこですかと問われたときに答えが出せないくらい好きである。電車の中…

5分の4

いろんなことがあった。何から書いていいのかわからない。好きなことを書こうと思う。みんなも日記を書いてね。君の口からはなかなか零れてくれない物語を知りたい。 電車に乗っている。仙台から盛岡に行く。大好きな街に行く。それだけで心が高鳴る。幸せと…

底はありありと僕らを見てる

僕の身の周りに限って言えばの話だが。 正直、元通りか、それ以上になっている。住んでいるマンションの補修工事はとっくのとうに終わり、あんなにめちゃくちゃになった長町の商店街の道も直され、その近くに大きな体育館ができ、IKEAができ、ライブハウスが…

触れる

久しぶりの水族館。年間パスポートが失効してから、全く行かなくなっていた。 一時期、いろんな水族館に行った。かつて付き合っていた彼女が水族館を好きだったからだ。 今はなくなってしまった松島水族館や、クラゲで有名な加茂水族館、神奈川にある江ノ島…

トリアージ・タッグ

はじめまして、に至るまで互いが重ね着してきた物語をひとつひとつ教えてもらう。春だから、脱いでしまってもそんなに寒くも恥ずかしくもない。そのアウターは僕も持っているはずだ、と思う。もう春になったのだ、僕ら。まだ肌寒いけれど。 「いつまで経って…

音読

やりたいこと、なくなっちゃった。し、そのつもりで生きてると本当にやりたいことが見当たらない。ここ半年ずっとやりたいことはない。 とりあえずバイトをして過ごしている。お金がないと生きていけない。バイトの前は楽しいことがあればあるほど憂鬱だから…

だらしない海のなか

だらしないスーパーにはだらしない生鮮食品が並んでいる。全く買う気がしないね、と彼女は笑った。最寄りの店がこうだとわかってたら引っ越さなかったのに、などと言いながら、彼女はレトルト食品を買い物かごに詰めてレジへ向かう。 そのまま彼女の部屋に入…

暗喩の森

暗喩にとらわれすぎて本当のことが言えない病気だ。とはいえ、ちゃんと伝えられている気でいる。相手を選ぶ交信方法だとしても。この歪な電波を受信できる人を待ち望んでいる。 好きな人に好きって言う代わりに「チケット1枚余ってるんだけど」って言ったこ…

千里眼を謳う

大陸側の正義に翻弄される代替可能な日々を歩けば、昨日は躓いたからと古いセーブポイントを探して再スタートを切るための待ち時間に潜む焦燥、その間にも先へと進んでいる好敵手の声でまた動けずにいる。理想を掲げたプラカードは虚しく色褪せていく。 光ら…

追伸6号

降ってきたような初めてを、今日もあまりうまく答えられずにいる。でもまあ、降るものだし。降りるものだし。 自己肯定感が低いまま死ぬのかな。そうだろうな。と思った。対等にしゃべれない。ずっと僕が下層にいるからだ。いや、下層にいる、という意識で、…

チョコレートはイメージ

勘違いしないでほしい。俺はチョコレートさえ食べられればあとはなんでもいいのだ。 自分で買って食べたとて、チョコレートは美味しい。この季節になると様々な場所で過剰包装気味のチョコレートを目にするが、そんな飾りなどビリッビリに切り裂いてしまいた…

引きちぎる闇

そうなのかなあ。睡眠不足の精神でぼんやりと考える。僕はすっかり疲れ切っている。 疲れ切っていると物をたくさん買ってしまう。家に何冊も未読の小説があるのに、また5冊買ってしまった。そのうち1冊を読む。自分のことは自分でよくわかっているつもりだけ…

No.9

いろんなことへの実感がない。ただ事実だけが、文字として通り過ぎていく。これはどういうことなんだろう、と考える。大変なことなんじゃないか、と思う。わからない。 もっと悲しんでいる人がいる。もっと苦しんでいる人がいる。感情に温度があるのなら、ま…

絶対に許されなくていい、

と思った。 これは青春ごっこだ、と気付いてしまうほどに僕らは大人になった。別れがこわくない。科学にも後押しされている。お金を払えばいつでも会えるし、料金を気にせずに電話ができるし、タイムラインで僕と君の今日がわかるだろう。 インターネットを…

2.3

タクシーの料金改正でむしろ値段が高くなる君の家までの心理的距離の長さに溜め息をついた、いやもう今頃は降り積もる雪や怒りで通行止になっているでしょうね、幸せの方角がわからないから恵方巻を食べることができない、全然黙れないまま飲み込んで、2月3…

ハイライト

スタバでもドトールでも、タリーズでもベローチェでもない、けれどもどうやらチェーン店らしいカフェに、藤岡さんと入った。藤岡さんは1番大きなサイズのアイスコーヒーを頼んでいた。 「そんなにたくさん飲んだらお腹壊しませんか」 「豆がね」 「えっ」 「…

モンタージュ・エイジ part3

アーケードのど真ん中にできた、携帯会社が運営するよくわからないカフェに、友だちの友だち、くらいの関係性だった人と行った。「絶対に面白くするので会いましょう」とか言って誘い出した気がする。 素敵な人だった。ホットの紅茶が熱くて、いつまでも飲め…

モンタージュ・エイジ part2

会ったことのない女の子と7時間くらいの長電話をした。こんなに長い時間、人と電話をするのは初めてだった。 好きなドラマの話、好きなアニメの話、考え方の話をした。好きな作品が本当に近くて嬉しい。お気に入りの登場人物が2人ともまったく違った。面白か…

モンタージュ・エイジ part1

とつぜん髪を脱色した女の子が「最悪なゲームセンターに行きたい」と言ったので、僕も対抗してとつぜんパーマをあてて、手頃に最悪なゲームセンターに行って遊んだ。 本当に久々にメダルゲームをしたけれど、何も当たらないまま、みるみるうちにメダルが減っ…

どこにだって行けるし、なんにもできない。

僕は22歳の現役大学生だ。性格と要領が悪く、愛想と成績が良くない、落ちこぼれの若者だ。 いよいよ社会に放り出される寸前になって、「どこにだって行けるし、なんにもできない」という考えが、ずっと頭を埋め尽くしている。 中学から高校にかけて、あまり…

マックからモスへ進化する男

高校時代にマクドナルドでバイトをし、大学時代にモスバーガーで働いていた。 これを「進化」と称して笑いを取りにいくのが、僕の常套手段である。マックからモスへの進化。 人類は進化しているのだ。赤から緑へと。白塗りの顔の道化師を店の前に座らせるよ…

大したことないよ君の言葉

伝えたい言葉がなくなってしまった。くそー。こういう日はひたすら悔しい。自分の存在意義がわからなくなる。 僕は子供の頃から自分の言葉にそれなりの自信みたいなものを持っていた。飛び抜けた文才はないけれど、ある程度は文章が書けた。 携帯電話を手に…

夢を見すぎている男

僕は夢を見すぎている。比喩ではなく、寝ている間に見る夢のことである。とにかく眠りが浅いのだ。 一晩でだいたい6個くらいの夢を見る。あれ、夢って個数で数えるんだっけ。たぶん違う。読んでいる方には伝わらないかもしれないが、自分としては「回」で数…

big shout it out!

何を書いても嘘になりそうな時期が自分の中には確実にあって、それが今だ。文章を書くことも、何か行動をすることも、とにかく何もしたくなくなってしまう。 これを書くのも嫌になりながら書いている。全部嫌だ。全部嫌。 自分をポジティブな方向に歩かせな…

中心を忘れるほどに黒く塗り潰してしまえ俺の青春

「とりあえず必死に勉強してたけどセンター試験のセンターって何?」あまりにも今更すぎる、と言いかけて口を噤んだ。あれ、なんだっけ。「調べてよ」「おう任せとけ」 僕たちは大学四年の冬を迎える。分厚くて赤くて重いあの本の表紙に書かれた名前の場所は…

どのような時に自分の成長を実感するか、について

漠然と「成長したい」と思っていても、何も変わらないのが常なのである。 まずは自分の思う「成長」が何なのか、具体的に定義付けした方が良い。数値を伴った定義付けが好ましい。数値にするのが難しくても、出来る限り可視化できるものにしたい。 つまりは…