そこが海ではないとして

This is the meaning of my life.

クラブ・ダイドー

妖魔みたいな顔をして、ダイドーの自動販売機を求めながら彷徨い歩く。500ml缶の炭酸飲料にしか癒せない傷があって、冷えたロング缶を持っているだけで幸運になれる錯覚とともに青春時代を生きてきた。永遠に当たらない4つの数字を見つめて日が暮れた夏休み…

さくらんぼは全部あげてしまう

ずっとサカナクションの新しいアルバムを聴いている。けれど、このままではサカナクションの新しいアルバムを聴くだけでつらくなってしまうような気がして、すこしだけこわい。音楽は聴いていた時の感情を引き連れて、未来でまた出会わせる。つらい時に聴い…

感情の棚卸し

感情の棚卸しをしないといけない。 そう思った。もう僕が僕の気持ちをぜんぶわからない。何がしたくて、何が好きで、何がこわくて、何がうれしくて、どこに行きたくて、どこにいて、誰と会いたいのか。 片耳だけのイヤホンで音楽を聴きながら漫画を読んだ。…

「つくる人」に関する雑記と、敬愛する先輩のこと

いや、まいったね。 木曜、22時。なんとか仕事が終わり、車を運転して帰る。やっとの思いで家に辿り着いたが、駐車場で動けなくなり、エンジンを止めて運転席でひとり唸る。うー。明日も仕事だ。 スマートフォンを手に取り、Twitterを開いた。大学時代にお世…

あの日、母とガストで

母がいなかったら生まれていなかったし、母がいなかったら今頃死んでいた。大袈裟じゃなくて本当の話だ。あの日、母と木町通のガストに行かなければ、僕はずっと引きこもりだったかもしれない。 ___________ 部屋の布団からほとんど出ずに生活していた。たっ…

父と暗黒王

人生はオートセーブだからリセットしてもすぐおんなじ場所に戻ってきてしまう。セーブをしないでおいて洞窟に入りたいとき、みんなはどうしてるんだろう。フラッシュもあなぬけのヒモもないときに。戻りたい場所には戻れないし、行きたい場所には行けない。 …

ボールプール

頭が締め付けられるように痛い。きゅうきゅうと、西遊記の孫悟空が頭の輪っかを締められるみたいに、同じくらいの痛みがずっと続いている。こういうことは前にもあった。「緊張性頭痛」に分類される頭痛らしい。原因は自分の場合、精神的なストレスだ。原因…

壊れたリモコン 卒業旅行④

リュックとクスクス 卒業旅行③ - そこが海ではないとして 最初に書いたように、この卒業旅行は自分を変える区切りの旅である。絶対うまくいく。今後の人生は大丈夫。僕は化ける。 で、化ける途中の狸、着替える途中の着ぐるみみたいなタイミングで人と会って…

初日のあとがき

奥渋谷のローソンの店の前で、年齢も性別も人種も違う人たちがみんな、Lチキ食べてた。店内に飲食スペースはあるのに、それぞれ外に出て、同じ方向を見ながら、Lチキ食べてた。伝わる気がしないけれど、なんだかぐっと来てしまった。— らぐ (@arsm12sh) 2019…

リュックとクスクス 卒業旅行③

わからなくてもだいじょうぶ 卒業旅行② - そこが海ではないとして 東京の電車の好きなところ。リュックを前に抱えて持つところ。みんな抱えていてかわいい。別に東京に限ったことじゃないけれど、仙台ではやっている人を見かけない。 電車がそんなに混んでい…

わからなくてもだいじょうぶ 卒業旅行②

卒業旅行① - そこが海ではないとして 朝の9時に出て昼の15時に着く高速バスに乗った。こんなに真昼間に走る高速バスに乗るのは初めてだった。さすがにやることがないかなと思っだけれど、Wi-Fiがあるから全然退屈しない。NetflixとPrime VideoとDAZNを往復し…

卒業旅行①

3月の頭に卒業認定が出た。2017年頃から出る出ると言われ続けていたものが2019年にやっと出た。卒業認定はサカナクションのアルバムなのかもしれない。Vampire Weekendのアルバムも出るし、うれしい。 卒業認定が出た瞬間の気持ちと単位が出揃った時の気持ち…

忘れた

いろんなことを忘れた。 石原都知事が出馬表明をしたニュースを見ていたことを忘れない。母と弟と共に必死に支えたテレビを忘れない。あらゆるものが全部棚から落ちてしまった部屋を忘れない。一斉に外に出てきたマンションの住人の不安そうな顔を忘れない。…

小惑星は冬を知らない

「ユーザーIDまたはパスワードそして私はあなたとはこんなにも違います。世界から弾き出されたような気持ちです。でも世界はひとつじゃない。畑みたいにぽこんぽこんと色んな場所にあるのでしょう。こっちも荒れてらあ。」 「出生率が下がっています。政府が…

ひかりのない砂漠

眠りにつくのも下手なのか。浅い失望を繰り返しながら目は閉じて、もしかしたら、俺、傷付いていたんだなって思った。 この数年の鬱屈は自分が招いた結果だとして、抜け出そうとした努力を誰も称えてはくれないことは当然だと思う。けれど、今後、自分が通常…

連作10首『必殺』

初売りへ初買いに行き初服の初レシートを貰い初捨て 暖を取るために呼び出されたらしい とてもやさしく撃つスペシウム ぼろぼろになってしまったゆで卵 愛とは何かと問われ黙る 悲しみに正しさなんてあるものかあるなら間違いなのか俺のは 本物の人生ゲーム …

12月4日

仕事で終電を逃したのでネットカフェへ。深夜に巻いたソフトクリームはどうしていつも最後まで食べ切れないのだろう。ただ寝るだけでは勿体ないように感じ、『凪のお暇』『ルポルタージュ』を一気に読み、極めて通俗に気持ちが揺れてしまう。6時間パックでは…

11月21日

仕事に対するモチベーションと余裕がマイナスになり、上司に退職の意向を伝えたが当然のように慰留され、というかちゃんと業務は引き継げ、みたいな当たり前なことを言われ、そもそも論を色々と展開しかけたが引っ込めて、とりあえず無気力だけ連れて帰って…

11月16日

ミスタードーナツ。二階席。まあなんとなく安くて綺麗で勉強さえできればいい、あとごはんが食べたい、みたいな気持ちを満たすべくドーナツとミルクティーを買って座っている。ミルクティーはおかわり自由らしいのだが、おかわりするには一階のレジに向かわ…

11月15日

今日も寒い。晴れていてうれしい。ちゃんと起きる。大学に行く。よくわからない140ページ分のテスト範囲を眺めて、どうすんだよこれ、と思う。どうにかするしかないし、もっと言えば数年前にみんなどうにかしている。レジュメ、多いな〜。コンビニで印刷した…

11月14日

快晴。起きれずに大学をサボる。ギリギリまで追い込まれてもこれかよ、と思いながら仕事に向かう。午後から仕事。たぶん終電ギリギリまで働くんだろうと思う。焦る。焦るならちゃんと生活をしろよ、と思う。ずっと思っている。焦りも怒りも憤りも、外から見…

思考停止ジェンガ

部屋を整理していたら3年前に就活のために撮った証明写真が出てきて、なんでこんな遠回りしてるんだろうとやるせない気持ちになる。俺はこの遠回りを肯定しようという意気は毛頭なくて、ただひたすらに自分の弱さだと思っている。顔は変わっていないつもりで…

健忘録

愛用していたワイヤレスイヤホンを充電ケースごと無くした。ワイヤレスイヤホンっていうのはその名の通り無線の、しかも俺が使ってるのはAirPodsみたいな完全無線のものなので、いつかはポロっと失くすだろうなとは思っていたけど、まさか充電ケースごととは…

いっちゃん

通っていた小学校には2度クラス替えがあって、3年生のときと5年生のときにクラスメイトが変わった。学年に4クラスもあったので、2年間で築き上げた交友関係は3年生の春でほぼリセットされ、知らんやつと知らんやつと、顔見たことあるやつと知らんやつで新し…

みえないもの

東京に行ってからというものの、僕の中にある物欲の獣がぱたりと動きをやめてしまっている。あの街には色々な物が色々な建物の数フロアに渡って、同じような顔をして並んでいて、でも私がベストじゃないです、この街で一番良いものはまた違う建物にあります…

ミュータントの徒疎か

真っ当に働き出して5ヶ月。 限界だと思うときと、まだやれると思うときの繰り返しで、そのループの中でどんどん深く沈んでいるような、取り返しのつかない場所までついたような、そんな気がしている。 逃避のことをずっと考えていた。すぐにやめられるし、と…

靄靄

疲れていればいるほどに脈拍を感じるのはなんとなくうれしい。膝の関節が波打って、止まったら歩けないだろう道をずんずんと進む。どうやら、先輩の家に向かっている。深夜3時。 あそこの角のラーメン屋は潰れてしまって、あの交差点を右に曲がると昔の恋人…

ブックオフ・トレジャーハンター

まだ仙台駅前のBOOK OFFがさくら野という地元百貨店の上階にあった頃、僕は空いた時間によくエスカレーターで上まで登って、100円の文庫本コーナーで小説を1000円分だけ買っていた。区切りを決めないといくらでも買ってしまうので、1000円までと決めていた。…

首が絞まったその後で

いろんなことを思い出す。思い出すけれど、形になる前に、文字になる前に、ふっと消えてしまう。諦めというわけではないけれど、それが健全な生活なのかもしれないと思っていたら、日記を書くという行為から1ヶ月も遠ざかってしまっていた。全然悪いことじゃ…

生活

働いている。なんというか、自分が思ったよりちゃんと働いている。偶然と幸運が重なって、この春からはちょっとだけ昇給し、ちょっとだけ昇進し、職場の中で重要な業務を任されるようになってきた。仕事は22時頃に終わって、帰りの電車でこれを書いている。 …

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